鍼灸治療

鍼灸は大きく二つの大きな目的があります。けがの治療と疾病の治療です。

一つは痛みのある筋肉、靭帯、関節などの運動器に直接アプローチ。 筋肉などの変性で起こる運動器系の痛み、しびれなどを緩和する治療。

 もう一つはからだの内側の疾病の治療です。ストレス、更年期、加齢などが原因で起こる気血の異常、免疫機能の低下、ホルモン、自律神経の失調などが引き起こす疾病の治療です。主に経絡治療といって五臓六腑の気血を動かして内なる治癒力を高めます。ほかにも東洋医学の観点からの美容鍼、未妊鍼、小児鍼などの治療にも使われます。



経絡治療とは?

鍼は気を整え、灸は血を動かすことで気血の調整します。臓腑の生理機能は、主に十四の経絡(気の道)のバランス(陰陽、虚実)で神秘的な生命の恒常性を保ちます。4000年以上の臨床実績によって確立された鍼灸医学。鍼灸医学は経絡(気の流れる道)、経穴学を基礎として発展してきました。主に15の経絡、およそ361の経穴はそれぞれ臓(肝、心、脾、肺、腎、心包)と腑(胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦)の生理機能を主っています。これらの気がバランス良く保たれていることがからだのホメオスタシス(恒常性の維持)にかかせません。東洋医学では、これらの経絡、経穴へ鍼灸でのアプローチによって気の変動を調整し治療していきます。気の変動は望診、聞診、問診、切診で診ていきます。鍼も灸も決して苦痛を伴うものではありません。健康を保つひとつの妙法です。ちょっと難しくなりましたが、ぜひチャレンジしてみてください。

まずは脈を診て証を決定

脈を診て証を決定。からだを流れる気血の状態を脈診、腹診、舌診などで診て東洋医学的に治療方法  を決めます。五臓六腑を主る気のバランスを整え五臓六腑が互いに協調して生理機能の恒常性を保てるからだを作り上げます。

鍼は気を整え、灸は血を動かすことで気血の調整します。臓腑の生理機能は、主に十四の経絡(気の道)のバランス(陰陽、虚実)を整えることで臓腑は互いに助け合い神秘的な生命の恒常性を保ちます。定期的に治療することで健康維持により効果的です。

鍼は気を直接調節します! 灸は血を通じて気を動かします!

はりとお灸は気を調節からだの隅々に血を巡らせます。五臓六腑のホメオスタシス(生理機能の恒常性)に欠かせないからだを流れる気がみなぎります。これらの気をバランスよく保つことこそ健康の秘訣です。

こんな症状に良く効きます

坐骨神経痛/ぎっくり腰 (急性腰痛)/関節リウマチ/五十肩/頸肩腕痛/腰痛/椎間板ヘルニア/変形性膝関節症(膝痛)/冷え性/更年期障害/動き始めの強張り感/片頭痛/こむら返り等。


思い切って東洋医学の鍼灸治療を試してみてください。

≪東洋医学≫

お父さん、お母さんから生を受けた時にいただいた先天の精(両親から与えられた気:生きる力)は、一人一人の生まれもった生きる力です。でも年齢とともに先天の精は減少してきます。それを補うのが後天の精です。食べ物、深呼吸、その他体操、運動など気血を巡らすあらゆるものを後天の精といいます。健康に対する深呼吸は宇宙のエネルギーを体に取り入れる大切な運動です。深呼吸と食物は減ってきた先天の精を補い、治癒力を高める大切なものです。